再生医療と幹細胞を、もっとわかりやすく。一つずつ、確かな理解へ。
GLOSSARY

用語集:再生医療の言葉

幹細胞、分化、培養、エビデンスなど、再生医療のニュースや説明資料に出てくる言葉を解説する用語集です。各用語に出典と関連記事への導線を付けています。

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細胞の種類28

幹細胞
自分と同じ細胞を作る力(自己複製)と、別の種類の細胞になる力(分化)を持つ細胞の総称。例えば骨髄の造血幹細胞は絶えず血液細胞を補充しています。由来や分化できる範囲で性質が異なり、再生医療の中心的な材料です。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
多能性幹細胞
体のさまざまな種類の細胞に分化できる幹細胞。ES細胞とiPS細胞が代表例で、理論上は脳・心臓・肝臓などほぼ全ての組織の細胞を作れます。一方で分化させ残った細胞が腫瘍化するリスクが課題です。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
ES細胞
胚盤胞の内部細胞塊から作られる多能性幹細胞。1981年にマウス、1998年にヒトで樹立されました。胚を使うため倫理面の配慮が求められ、日本では指針に基づく審査の対象です。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
iPS細胞
皮膚や血液などの体の細胞に複数の因子を導入して人工的に作られる多能性幹細胞。2006年に山中伸弥氏らがマウスで、2007年にヒトで作製を報告し、2012年のノーベル賞の対象になりました。くわしく読む:iPS細胞とは?仕組み・研究・限定された臨床応用をわかりやすく解説 →出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
体性幹細胞
成体の組織(骨髄・脂肪・血液・皮膚など)に存在する幹細胞。傷ついた組織の修復や日々の細胞の入れ替わりを担います。分化できる範囲はその組織に近い系列に限られるのが一般的です。出典:日本再生医療学会 ↗
間葉系幹細胞(MSC)
骨髄・脂肪・臍帯などに由来する体性幹細胞。骨・軟骨・脂肪細胞などに分化し、炎症を抑える分泌物を出すことでも注目されます。再生医療の研究や自由診療で多く用いられますが、効果の確かさは対象疾患ごとに検証中です。出典:日本再生医療学会 ↗
造血幹細胞
骨髄にあり、赤血球・白血球・血小板など全ての血液細胞を作り続ける幹細胞。白血病の治療に使う骨髄移植・末梢血幹細胞移植として半世紀近い実績があります。出典:日本再生医療学会 ↗
がん幹細胞
腫瘍の中で自己複製を続け、治療後の再発や転移のもとになると考えられている細胞。実在性と性質が研究されている概念で、治療標的としての探索が進められています。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
脂肪由来幹細胞
脂肪組織から採取される間葉系幹細胞。脂肪吸引の際に得られるため採取の負担が比較的小さいとされますが、細胞の量や質には個人差があり、年齢や健康状態の影響も報告されています。出典:日本再生医療学会 ↗
神経幹細胞
脳や脊髄などの神経組織に存在し、ニューロン(神経細胞)やグリア細胞を生み出す幹細胞。成体脳の限られた領域に存在し、脊髄損傷や神経変性疾患への応用が研究されています。出典:日本再生医療学会 ↗
前駆細胞
幹細胞から分化が進み、特定の系列の細胞になる途中段階の細胞。自己複製の力は限られますが、目的の細胞に近いため、移植製品の材料としては分化を絞った方が安全な場合があります。出典:日本再生医療学会 ↗
線維芽細胞
真皮や結合組織にあり、コラーゲンやエラスチンなどの細胞外基質を作る細胞。傷の修復に働くほか、iPS細胞を作る原料として最もよく使われる細胞の一つです。くわしく読む:iPS細胞とは?仕組み・研究・限定された臨床応用をわかりやすく解説 →出典:日本再生医療学会 ↗
T細胞
免疫を担う白血球(リンパ球)の一種。ウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃するキラーT細胞、全体を指揮するヘルパーT細胞などがあります。移植後の拒絶反応やGVHDにも関わります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
マクロファージ
異物や死んだ細胞を取り込み消化する免疫細胞。炎症を起こす側(M1様)と収束・修復に働く側(M2様)があり、組織再生の調整役としても注目されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
樹状細胞
異物の情報をT細胞に伝える抗原提示細胞。免疫応答の司令塔に相当し、がんワクチン研究などにも応用されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
白血球
免疫を担う血液細胞の総称。リンパ球・単球(マクロファージのもと)・顆粒球などを含み、感染や炎症の指標として血液検査で測定されます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
リンパ球
白血球の一種で、T細胞・B細胞・NK細胞を含みます。特定の異物を記憶して排除する獲得免疫の中核で、移植後の拒絶や免疫抑制の対象になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
B細胞
抗体を作るリンパ球。抗原に反応して形質細胞に変わり、大量の抗体を分泌します。体液性免疫を担い、ワクチン効果の主役の一つです。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
NK細胞
ウイルス感染細胞やがん細胞を、事前の感作(一度出会うこと)なしに攻撃できるリンパ球。自然免疫の一翼を担い、がん治療への応用も研究されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
上皮細胞
皮膚や粘膜、臓器の表面を覆う細胞。角膜上皮・腸上皮・気道上皮などがあり、外側からのバリアを形成します。シート状に培養して移植に使う技術があります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
血管内皮細胞
血管の内側を覆う細胞の層。血液との接触面を作り、透過性・凝固・血圧の調節に働きます。再生組織に血流を通すため、組織工学では重要な構成要素です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
骨芽細胞
骨を作る細胞。コラーゲンとリン酸カルシウムを堆積させて骨の形成と修復に関わり、対となる破骨細胞が古い骨を壊して常に作り替えています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
軟骨細胞
軟骨を構成し、コラーゲンやプロテオグリカンなどの軟骨基質を作る細胞。軟骨には血管が通っていないため、傷つくと自力での修復が難しい組織です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
筋衛星細胞
骨格筋の筋線維のすぐ外側に休んでいる幹細胞。運動や怪我で筋線維が傷つくと活性化して増殖し、筋肉の修復と肥大に関わります。出典:日本再生医療学会 ↗
造血前駆細胞
造血幹細胞から各種の血液細胞へ向かう途中段階の細胞。赤芽球系・顆粒球系・巨核球系などに分かれ、どの系列にも進める幹細胞との違いは分化方向が絞られている点です。出典:日本再生医療学会 ↗
胚
受精後の発生初期段階。ヒトでは受精後約8週までを指し、ES細胞の由来となる胚盤胞期を含みます。人の生命の始まりに関わるため、研究には厳格な倫理規定があります。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
胚盤胞
受精後5〜6日頃の胚の段階。外側の栄養膜と内部の細胞塊に分かれ、この内部細胞塊がES細胞の材料になります。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
生殖細胞系列
卵子・精子など次の世代に情報を伝える細胞の系統(生殖系列)。ここへの遺伝子改変は子孫に伝わるため、ヒト生殖系列へのゲノム編集は日本を含む多くの国で禁止・制限されています。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
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細胞の働きと培養27

自己複製
分裂して、自分と同じ性質の幹細胞を作る能力。幹細胞が組織の補充を一生涯続けられる源です。分化だけを繰り返す細胞は幹細胞とは呼びません。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
分化
幹細胞が、皮膚・骨・神経など特定の種類の細胞に変わること。分化が進むほど戻れなくなるのが普通で、目的の細胞を効率よく得るための因子・足場の組み合わせが研究の核です。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
初期化(リプログラミング)
分化した体の細胞を、幹細胞のような未分化の状態に戻す操作。iPS細胞の作製が代表例で、山中因子と呼ばれる4つの遺伝子(OCT3/4・SOX2・KLF4・c-MYC)群の導入で実現されました。くわしく読む:iPS細胞とは?仕組み・研究・限定された臨床応用をわかりやすく解説 →出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
培養
細胞を体内の外(培養器)で増やすこと。温度・酸素・栄養を一定に保つ必要があり、臨床用では無菌状態の管理が厳格です。出典:日本再生医療学会 ↗
ニッチ
幹細胞が住み、性質を保つための微小環境。骨髄のニッチが造血幹細胞を支えるように、周囲の細胞・細胞外基質・血流が一体になって機能します。出典:日本再生医療学会 ↗
パラクリン作用
細胞が放出する分泌物(サイトカイン・成長因子・エクソソームなど)が周囲の細胞に働きかける仕組み。移植した幹細胞の効果の一部は、細胞そのものよりこの分泌物によると考えられています。出典:日本再生医療学会 ↗
エクソソーム
細胞から出る直径30〜150nm程度の小さな小胞(細胞外小胞の一種)。中にRNAやタンパク質を包み、細胞間の情報伝達に働きます。細胞を使わない治療法として研究が進んでいます。出典:日本再生医療学会 ↗
ホーミング
投与された細胞が、損傷部やニッチなど目的の場所へ移動して定着すること。静脈投与された間葉系幹細胞が炎症部位へ集まる性質が治療に利用されています。出典:日本再生医療学会 ↗
生着
移植した細胞や組織が、移植先で生き残り、機能し始めること。生着しないと効果が出ないため、生着率の向上が移植技術の課題です。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞周期
細胞が分裂して増える際の一連の段階(G1→S→G2→M期)。この周期が正しく回るかが増殖の正常さを決め、異常な周期は腫瘍化のサインになりえます。出典:日本再生医療学会 ↗
アポトーシス
細胞が自らの死を起こす仕組み(プログラム細胞死)。傷ついた細胞や要らなくなった細胞を整理する役目があり、この仕組みが外れると異常増殖につながります。出典:日本再生医療学会 ↗
転分化(直接リプログラミング)
ある種類の分化細胞を、一度幹細胞に戻さずに別の種類の細胞へ直接変換する技術。例えば線維芽細胞から神経細胞への変換が報告されています。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞培養加工施設(CPC)
細胞を培養・加工するための専用施設。無菌管理・品質管理の基準が定められており、臨床用の細胞は認められた施設で作る必要があります。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
細胞バンク
細胞を凍結して保管する施設。品質を確認した細胞を後で使えるようにする役割と、iPS細胞ストックのようなドナー細胞の備蓄の役割があります。出典:日本再生医療学会 ↗
増殖
細胞が分裂して数を増やすこと。培養では増殖速度が重要で、速すぎても遅すぎても品質上の問題になりえます。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞老化
分裂を繰り返した細胞が、それ以上分裂しなくなる状態。老化細胞は炎症を起こす分泌物を出し、周囲に悪影響を与えることが報告されています。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞外基質
細胞の外側を埋める、コラーゲンなどのタンパク質と糖鎖からなる足場。細胞に足場と情報を提供し、組織の形と硬さを決めます。出典:日本再生医療学会 ↗
培地上清
細胞を培養した後の培地。細胞が分泌した因子を含み、細胞を使わない治療法(上清液治療)として使う施術がありますが、成分のばらつきや有効性は検証段階です。出典:日本再生医療学会 ↗
非対称分裂
幹細胞が分裂して、幹細胞と分化方向に進む細胞の2種類の娘細胞を作る分裂。幹細胞の数を保ちながら組織を補充できる仕組みです。出典:日本再生医療学会 ↗
継代(パッセージ)
培養した細胞を新しい容器に分けて増やし続ける操作。回数を重ねると細胞が老化したり性質が変わることがあり、臨床用では回数に上限があります。出典:日本再生医療学会 ↗
凍結保存
細胞を液体窒素で凍らせて長期保管する方法。DMSOなどの凍結保護剤を使い、解凍後の生存率を確保する手順が管理されます。出典:日本再生医療学会 ↗
培地
細胞を育てる栄養液。アミノ酸・ビタミン・糖・成長因子などを含み、種類や組成で細胞の増殖と性質が変わります。出典:日本再生医療学会 ↗
無血清培養
血清を使わず、成分が分かっている添加物で細胞を育てる培養法。ロット差や感染リスクを下げられ、臨床用の細胞作製で採用が進んでいます。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞外小胞(EV)
細胞が放出する膜で包まれた小胞の総称。エクソソーム・マイクロベシクルなどを含み、細胞間の情報伝達に働きます。出典:日本再生医療学会 ↗
セクレトーム
細胞が分泌する全ての分泌物(タンパク質・サイトカイン・エクソソーム等)の総称。幹細胞の効果を分泌物で説明しようとする研究で重要です。出典:日本再生医療学会 ↗
免疫原性
異物として認識され、免疫反応を起こさせる性質。移植した他家細胞は免疫原性が高いほど拒絶されやすいため、低免疫原性の細胞作りが目指されています。出典:日本再生医療学会 ↗
免疫回避
細胞や組織が、宿主の免疫に攻撃されずにすむ性質。HLA型を工夫したiPS細胞ストックや、免疫抑制を減らす遺伝子改変細胞が研究されています。出典:日本再生医療学会 ↗
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投与・移植・安全性27

自家移植
患者自身の細胞を使う移植。拒絶反応が起きにくい利点がありますが、採取の負担や費用、細胞の質に個人差があるのが課題です。出典:日本再生医療学会 ↗
同種(他家)移植
他人の細胞を使う移植。事前に用意でき量産しやすい利点がありますが、拒絶のリスクや感染管理、ドナー適格性の確認が必要です。出典:日本再生医療学会 ↗
拒絶反応
移植された細胞・組織を体が異物と判断し、免疫で攻撃・排除する反応。他家移植で起きやすく、HLAの型の一致や免疫抑制で抑えます。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
GVHD(移植片対宿主病)
移植された免疫細胞が、宿主(患者)の体を攻撃する病態。骨髄移植で特に注意され、皮膚・肝臓・腸などを侵すことがあります。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
静脈投与
点滴で静脈から細胞を入れる投与法。全身に回るため使いやすい一方、多くの細胞が肺で一度止まる(肺ファーストパス)特性があります。出典:日本再生医療学会 ↗
肺ファーストパス
静脈内に投与された細胞が、まず肺の毛細血管で引っかかる現象。目的の臓器に届く細胞数を左右するため、投与法選択の検討点です。出典:日本再生医療学会 ↗
腫瘍化(致腫瘍性)
移植した細胞が腫瘍を形成するリスク。多能性幹細胞由来の製品では分化させ残しの細胞が課題で、残存細胞の確認が品質管理の重点です。出典:PMDA ↗
腫瘍崩壊症候群
腫瘍細胞が急に大量に崩れるときに起こる代謝異常。がん治療で起きる合併症として知られ、電解質異常や腎障害に注意します。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
ドナー適格性
細胞提供者(ドナー)が、感染症や遺伝的リスクの検査をパスしている状態。安全性確保のため厳格なスクリーニングが行われます。出典:日本再生医療学会 ↗
アレルギー反応
細胞製品の成分や添加物に対して起こる免疫反応。軽い発疹から重いアナフィラキシーまで幅があり、投与前後の観察が重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
フォローアップ(経過観察)
投与後の経過を継続して確認すること。効果だけでなく遅れて出る有害事象を見つけるため、再生医療では長期の追跡が求められます。出典:PMDA ↗
出血・血腫
採取・投与の穿刺部位で起こりうる合併症。抗凝固薬使用中は特に注意が必要で、術後の圧迫・観察が行われます。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
発熱・炎症反応
投与後に起こりうる反応。軽い発熱は一過性のことが多いですが、感染や強い炎症のサインの可能性もあり、検査で区別します。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
免疫抑制
拒絶や免疫反応を抑えるための薬・措置。他家移植では必要なことが多く、感染症リスクとのバランスを管理します。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
長期追跡(レジストリ)
治療を受けた患者の経過を長期に記録し集計する仕組み。遅れて出るリスクの早期発見に役立ち、再生医療では登録が進んでいます。出典:PMDA ↗
動脈投与
カテーテルで動脈から細胞を入れ、目的の臓器に近い血管へ届ける投与法。静脈より集まりやすい一方、手技の侵襲があります。出典:日本再生医療学会 ↗
局所投与
患部やその近くに直接細胞を入れる投与法(関節内・皮膚・心筋など)。届きやすい反面、手技と局所の合併症に注意します。出典:日本再生医療学会 ↗
点滴(静脈内輸液)
静脈からゆっくり液を入れる一般的な投与法。細胞懸濁液を投与する際にも使われ、速度や量の管理が行われます。出典:日本再生医療学会 ↗
有害事象
治療後に起こった好ましくない医学的出来事の総称。治療との因果関係の有無にかかわらず記録・報告の対象になります。出典:PMDA ↗
副作用
薬や治療が目的の効果以外に起こす作用。有害事象のうち因果関係があると判断されたものを指すのが一般的です。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
合併症
病気や治療に伴って起こる別の障害・症状。手技の合併症(出血・感染)と治療製品の合併症を区別して考えます。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
リスクベネフィット
治療のリスクと利益の比較衡量。効果の確かさと有害事象の重さを天秤にかけ、インフォームド・コンセントで説明する内容です。出典:PMDA ↗
微細肺塞栓
静脈投与された細胞の塊が、肺の細い血管に詰まる事象。少数の報告がありますが、濾過や投与量の調整で抑えられます。出典:日本再生医療学会 ↗
異所性組織形成
移植した細胞が目的と違う場所・種類の組織を作る事象(例:軟骨を意図した部位に骨)。分化の制御が不完全な場合に起こり得ます。出典:日本再生医療学会 ↗
コールドチェーン
細胞や製品を低温で管理した輸送・保管の流れ。凍結→輸送→解凍まで温度記録が求められ、品質劣化を防ぎます。出典:日本再生医療学会 ↗
HLA(白血球型)
白血球の型(ヒト白血球抗原)。移植での拒絶を左右する免疫の目印で、型が近いほど拒絶しにくいとされます。iPS細胞ストックもHLA型で選びます。出典:骨髄バンク(日本骨髄バンク) ↗
アナフィラキシー
急激な重いアレルギー反応。血圧低下・気道狭窄などで救命措置が必要なことがあり、細胞製剤や添加物でも起こりうるため緊急対応の準備が求められます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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治療と制度43

承認
国(PMDA審査を経て厚生労働省)が医薬品・医療機器等として品質・有効性・安全性を認め、販売を許可すること。再生医療等製品も同じ枠組みで審査されます。出典:PMDA(医薬品医療機器総合機構) ↗
再生医療等製品
薬機法上の製品区分で、細胞を加工・培養して作る治療用製品の総称。承認を受けたものは保険適用も検討され、国内では複数が承認済みです。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
再生医療等安全性確保法
自由診療などで行う細胞治療の安全性を確保する法律(2014年施行)。医療機関は提供計画を委員会・国に提出し、リスクの種別に応じた審査を受けます。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
提供計画
医療機関が再生医療等安全性確保法にもとづき、細胞治療の内容・リスク・施設基準を届け出る書面。種別に応じて認定委員会の審査を経て受理されます。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
治験
承認のために実施される臨床試験。安全性→用量→有効性の順に進み、GCPというルールのもとで実施されます。ここで集めた成績が審査の根拠です。出典:PMDA(医薬品医療機器総合機構) ↗
臨床研究
人を対象に医学的な知見を得るための研究。治験だけでなく、既承認治療や観察研究も含み、臨床研究法と指針の対象です。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
適応
その治療が対象とする病気・状態(適用範囲)。承認された適応外での使用は「適応外使用」となり、説明と保険の扱いが変わります。出典:PMDA(医薬品医療機器総合機構) ↗
禁忌
その治療を行ってはいけない条件(例:重いアレルギー歴・特定の合併症)。安全のため事前に確認し、該当すれば施術を見送ります。出典:PMDA(医薬品医療機器総合機構) ↗
自由診療
保険が使えず全額自己負担の診療。再生医療の多くは自由診療で、価格・内訳・効果の説明は書面で受けることが重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
保険診療
公的医療保険が適用される診療。患者負担は原則3割(高齢等で1〜2割)で、承認済みの方法・薬剤に限られます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
セカンドオピニオン
主治医以外の医師の意見を聞くこと。高額な自由診療を決める前に、標準治療を扱う医師へ確認するのは有効な手段です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
インフォームド・コンセント
治療の内容・効果・リスク・代替法を説明され、理解して同意する手続き。書面での説明と質問機会が前提で、録音や写しの請求も可能です。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
認定再生医療等委員会
提供計画を審査する第三者委員会。医療・法律・生命倫理の専門家で構成され、厚生労働大臣の認定を受けたものが審査にあたります。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
医薬品医療機器等法(薬機法)
医薬品・医療機器等の承認・広告・販売を規制する法律。細胞製品もこの枠組みで審査され、承認前の効能広告は禁止です。出典:e-Gov法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 ↗
医療広告ガイドライン
厚生労働省が出す医療広告のルール。誇大表現・ビフォーアフター写真・誤認を招く比較などが禁止・制限されます。出典:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制」 ↗
先進医療
承認前の高度な技術を、大学病院など限られた施設で保険診療と併用して受けられる制度。対象技術は厚労省が公示し、費用は保険外が一部残ります。出典:厚生労働省「先進医療の概要」 ↗
保険外併用療養費
先進医療等で、保険が効かない部分と効く部分を併用する場合の費用の扱い。保険部分は通常の自己負担で受けられます。出典:厚生労働省「先進医療の概要」 ↗
医療広告のビフォーアフター
治療前後の写真を広告に使う手法。医療広告ガイドラインで原則として禁止または厳しく制限されている表現です。出典:厚生労働省「医療法における病院等の広告規制」 ↗
医療法
医療機関の運営・安全・広告を規制する基本法。広告ルール・施設基準・医療安全対策の根拠になります。出典:e-Gov法令検索「医療法」 ↗
倫理審査委員会(IRB)
研究・治療計画を倫理面で審査する委員会。参加者の保護・手順の妥当性・同意の取り方を確認します。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
説明義務
医療者が患者に十分な説明を行う法的・倫理上の義務。説明不足は同意が有効でないとの判断になりえます。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
同意書
治療内容への同意を記録した書面。効果・リスク・費用・代替法の記載を確認し、控えを受け取って保管するのが望ましいです。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
消費生活センター
悪質な勧誘・契約トラブルについて相談できる公的窓口(188番・消費者ホットライン)。高額治療の契約不安はここに相談できます。出典:国民生活センター「消費者ホットライン188」 ↗
標準治療
その時点で最も確かな根拠を持つ治療。ガイドライン等に基づき、まず標準治療を知ることが選択の基礎になります。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
診療ガイドライン
学会等が作る推奨治療の指針。エビデンスの質を評価して推奨度を付けるので、治療選択の目安になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
混合診療
保険診療と保険外の診療を混ぜること。原則として保険が全額適用されなくなるため、先進医療などの例外制度があります。出典:厚生労働省「先進医療の概要」 ↗
第2種・第3種再生医療
安全性確保法でのリスク区分。第1種が最も高リスク(多能性細胞・遺伝子改変など)、第2種が中間(他家細胞など)、第3種が低リスク(自家細胞を加工しないもの等)です。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
研究倫理指針
ヒトを対象にした研究が守るべき規範(ヘルシンキ宣言・国内指針)。同意・個人情報・利益相反の扱いが定められています。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
かかりつけ医
身近な主治医。新しい治療を検討するとき、全体の病歴・薬・基礎疾患を把握している視点から相談できます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
契約書面
自由診療の契約書。施術内容・総額・支払い・解約・返金条件を書面で受け取り、確認後に署名するのが重要です。出典:消費者庁 ↗
医師法
医師の資格・業務を定める法律。無資格者による医療行為を禁じ、医師の義務・懲戒の根拠になります。出典:e-Gov法令検索「医師法」 ↗
オフラベル使用
承認された適応以外での使用。医師の判断で例外的に行われることがあり、説明とエビデンスの確認が重要です。出典:厚生労働省「医薬品の適応外使用」 ↗
消費者庁
消費者を守る行政機関。景品表示法(広告の誇大規制)などを所管し、医療サービスの不当な宣伝も対象になりえます。出典:消費者庁 ↗
個人情報保護法
個人情報の取り扱いを定める法律。医療情報は特に慎重な扱いが求められ、提供・同意のルールがあります。出典:e-Gov法令検索「個人情報保護法」 ↗
再生医療
細胞や組織を使って、失われた機能を回復させることを目指す医療の総称。細胞移植・組織工学・遺伝子治療などを含む広い概念です。出典:日本再生医療学会 ↗
細胞治療
生きた細胞を投与して治療する方法の総称。再生医療の中核の一つで、自家細胞・他家細胞の別や加工の有無で安全性の扱いが変わります。くわしく読む:幹細胞治療では、実際に何を体に入れているの? →出典:日本再生医療学会 ↗
特定細胞加工物
安全性確保法上の区分で、培養・活性化などの加工をした細胞製剤。届出に基づき提供され、リスク区分に応じた管理がされます。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
臨床研究法
人を対象にする医学研究を規制する法律(2018年施行)。利益相反の開示・認定委員会・記録の保存を義務付けます。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
jRCT(臨床研究等提出・公開システム)
厚生労働省の臨床研究登録・公開システム。研究計画・結果の登録が義務付けられ、誰でも検索・閲覧できます。出典:jRCT(厚生労働省) ↗
UMIN-CTR
大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)の臨床試験登録システム。WHOの一次登録機関の一つとして国際基準で記録されます。出典:UMIN-CTR ↗
高額療養費制度
保険診療の自己負担が一定額を超えたとき、超えた分が戻る制度。自由診療は対象外で、年齢・所得で上限が変わります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
医療費控除
支払った医療費の一部を所得から引ける税制。適用には対象となる支払いの範囲が決められ、自由診療の扱いは個別に確認が必要です。出典:国税庁「医療費控除」 ↗
PMDA(医薬品医療機器総合機構)
医薬品・医療機器等の審査・安全監視を行う独立行政法人。承認審査・市販後監視・情報発信の中核機関です。出典:PMDA ↗
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エビデンスの読み方35

エビデンス
治療の効果や安全性を裏付ける科学的証拠。研究のデザイン(観察・比較試験・メタ解析)と質で強さが変わり、複数の質の高い研究が揃うほど信頼できます。出典:Cochrane ↗
症例報告
一人または少数の患者の経過を報告する研究。「治った」ように見えても比較対象がなく、偶然や自然経過を除けないので効果の証拠としては最も弱い段階です。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
観察研究
介入せず、実際の患者を観察して関係を調べる研究。比較群を無作為に割り付けないため、交絡因子の影響を排除しにくい限界があります。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
ランダム化比較試験(RCT)
参加者を無作為に治療群と対照群に分けて比べる試験。交絡因子を均等に分散でき、効果の証拠として最も信頼できるデザインの一つです。出典:Cochrane 用語集 ↗
プラセボ(偽薬)
有効成分を含まない見せかけの薬・施術。比較対象に使い、「効いた気がする」プラセボ効果や自然経過を除いて真の効果を測ります。出典:Cochrane 用語集 ↗
系統的レビュー・メタ解析
複数の研究を体系的に集め、評価・統合する研究。個々の研究より強い証拠になりますが、集めた研究の質と出版バイアスに左右されます。出典:Cochrane ↗
査読
論文を専門家が検討して掲載の可否を決める仕組み(ピアレビュー)。質の一定の担保にはなりますが、査読付きでも間違い・偏りが残ることがあります。出典:日本再生医療学会 ↗
利益相反(COI)
研究者と資金提供者(企業等)の利害関係。資金関係は結果に偏りをもたらしうるため、論文や発表での開示が求められ、読むときの注意点になります。出典:日本再生医療学会 ↗
記者発表・プレスリリース
大学・企業等が研究成果を発表する広報。査読前の成果や誇張が含まれることがあり、論文本体や他者の検証と区別して読む必要があります。出典:日本再生医療学会 ↗
コホート研究
ある集団を一定期間追跡して、要因と結果の関係を調べる観察研究。大規模・長期で得られる実データが強みですが、交絡の影響は残ります。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
バイアス
研究や測定に入り込む系統的なずれ(選択・測定・解釈・出版の各バイアス)。結果が真実からずれる原因になるため、研究を読むときのチェック項目です。出典:Cochrane 用語集 ↗
統計的有意差
差が偶然でなさそうかの統計的な判断(多くはp<0.05)。「有意」=臨床的に大事とは限らず、差の大きさと信頼区間も見ます。出典:Cochrane 用語集 ↗
症例対照研究
結果が出た群(患者)と出ていない群(対照)を集め、過去の要因を遡って比較する観察研究。まれな疾患の要因探索に向きますが、思い出の偏りが出やすいです。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
前向き・後向き研究
前向きはこれから起きることを追跡、後向きは過去の記録を遡る研究。前向きはデータの質が上がりますが、時間と費用がかかります。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
サンプルサイズ
研究に参加する人数。小さいと本当の差を見逃しやすく、大きいと小さな差も「有意」になりえるため、効果の大きさと併せて読みます。出典:Cochrane 用語集 ↗
信頼区間
真の効果があると考えられる値の範囲(多くは95%)。幅が狭いほど推定が正確で、区間が「効果なし」をまたぐかどうかが見どころです。出典:Cochrane 用語集 ↗
相対リスクと絶対リスク
相対リスクは比(例:半分に減少)、絶対リスクは実際の差(例:2%→1%)。相対だけでは大きく見えがちなので、必ず絶対リスクも確認します。出典:Cochrane 用語集 ↗
二重盲検
参加者と研究者の両方が、治療群か対照群かを知らないで行う試験。思い込みの影響を減らせるので、比較試験の質を高める手法です。出典:Cochrane 用語集 ↗
オープンラベル
参加者・研究者の両方が治療内容を知っている試験。盲検化できない場合に選ばれますが、評価への思い込みが入りやすい限界があります。出典:Cochrane 用語集 ↗
対照群(コントロール群)
治療を受けない(または別の治療)の比較対象となる群。これがあると治療群の変化が治療の効果かどうかを判定できます。出典:Cochrane 用語集 ↗
主要評価項目
研究であらかじめ決めた最重要の結果指標(プライマリエンドポイント)。これが達成されない限り、効果が示されたとはいえません。出典:Cochrane 用語集 ↗
交絡因子
治療でも結果でもない第3の要因が、両方に影響して結果を歪めるもの(例:年齢・重症度)。ランダム化や統計調整で対処します。出典:Cochrane 用語集 ↗
出版バイアス
「効果があった」研究だけが公表されやすい傾向。効かなかった研究が見えなくなるため、メタ解析でも効果が大きく見えることがあります。出典:Cochrane ↗
追試(再現性)
別の研究者が同じ条件で結果を再現できるかの確認。単発の結果より、追試で裏付けられた知見の方が信頼できます。出典:Cochrane ↗
p値
「差がない」という仮説のもとで、観測された差以上の結果が出る確率。0.05未満で「有意」とされる習慣がありますが、効果の大きさは別に評価します。出典:Cochrane 用語集 ↗
症例シリーズ
同じ治療を受けた複数患者の経過を集めた研究。症例報告より情報量は増えますが、対照群がない限界は同じです。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
プレプリント
査読前に公開される論文原稿。速報性はありますが未検証のため、確定的な結論として扱わないのが原則です。出典:日本再生医療学会 ↗
重篤な有害事象(SAE)
死亡・入院・障害などを含む重い有害事象。研究報告で必ず確認すべき項目で、発生率と治療との関連が記載されます。出典:PMDA ↗
ITT解析
割り付けた群のまま全員を解析に含める方法(意向治療分析)。途中脱落者も含めるため、実際の臨床に近い慎重な評価になります。出典:Cochrane 用語集 ↗
第I相・II相・III相試験
治験の段階。I相=安全性(少数)、II相=用量と効果の手応え、III相=大規模比較での確認。III相を通ると承認審査に進みます。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
システマティックレビュー
決まった手順で文献を集め、質を評価して統合するレビュー。基準と手順が明示される点で、一般の総説より信頼できます。出典:Cochrane ↗
参加者の権利
研究参加中の人が持つ権利。自由な同意・いつでも撤回できること・個人情報の保護・有害事象時の補償などが含まれます。出典:臨床研究法(e-Gov法令検索) ↗
予後
病気の経過の見通し(回復・再発・生存期間など)。治療の判断材料になり、研究のアウトカムとしてよく使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
アウトカム(アウトカム指標)
研究で測る結果の項目(症状・検査値・QOL・生存など)。何を効果とするかが明示され、治療の意味を判定する目安です。出典:Cochrane 用語集 ↗
奏効率
治療に反応(効果)があった人の割合。分母となる評価基準(何をもって効果とするか)を確認しないと比較できません。出典:Cochrane 用語集 ↗
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体の仕組み48

免疫
体を細菌・ウイルス・異物から守る仕組み。自然免疫(すぐ働く)と獲得免疫(覚えて強く働く)があり、移植では拒絶として、感染では防御として働きます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
炎症
組織が傷や異物に反応して起こす防御反応(赤・熱・腫・痛)。修復に必要な一方、長引く慢性炎症は組織を傷つけ病気の要因になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
サイトカイン
細胞が出す情報伝達の小タンパク質。免疫・炎症の調節を担い、幹細胞の分泌物(パラクリン作用)の主要な担い手として注目されます。出典:日本再生医療学会 ↗
ケモカイン
サイトカインの一種で、細胞を特定の場所へ呼び寄せる物質。炎症部位への免疫細胞・幹細胞の集まり(ホーミング)を導きます。出典:日本再生医療学会 ↗
抗原・抗体
抗原=体が異物と認識する目印、抗体=抗原に結合して排除を助けるタンパク質。輸血・移植の適合やワクチン効果の基本です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
血栓・塞栓
血栓=血管内にできた血の塊、塞栓=それがはがれて別の血管を詰める状態。細胞製剤の塊が微細な塞栓になる例も報告されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
血小板
出血時に凝集して傷をふさぐ血液成分。成長因子も多く含み、損傷修復の開始に関わるため、PRP(血小板濃縮液)に利用されます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
血漿
血液の液体部分。血球を除いた成分で、タンパク質・凝固因子・栄養を運び、血漿分画製剤やPRPの原料になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
PRP(多血小板血漿)
自分の血液を遠心分離して血小板を濃縮した液。成長因子を含み、関節や皮膚に使う施術がありますが、効果の確かさは対象ごとに検証中です。出典:日本再生医療学会 ↗
コラーゲン
細胞外基質の主成分のタンパク質。皮膚・骨・軟骨・腱の形と強さを支え、老化・損傷で減るため、組織工学でも重要な材料です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
軟骨
関節面を覆う滑らかな組織。血管が通っていないため自己修復力が弱く、損傷すると再生が難しいことから再生医療の対象になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
表皮と真皮
皮膚の構造。表皮=外側のバリア層(角化細胞)、真皮=内側の層で線維芽細胞・コラーゲン・血管・神経を含み、傷の修復や美容に関わります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
毛細血管
最も細い血管。組織と血液の間で酸素・栄養・老廃物をやり取りする実際の交換場所で、再生組織への血流供給の最終地点です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
線維化
組織が傷ついたとき、正常な構造の代わりにコラーゲンの「瘢痕」で埋められる変化。修復の一形態ですが、臓器では機能低下につながります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
DNA・遺伝子
DNA=遺伝情報の化学物質、遺伝子=その中の機能単位。全ての細胞の設計図で、遺伝子治療・ゲノム編集・iPS細胞作製の対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
成長因子
細胞の増殖・分化・修復を促すタンパク質(EGF・FGF・VEGF等)。培養や組織修復に使われ、幹細胞の分泌物の主要な成分です。出典:日本再生医療学会 ↗
血管新生
新しい血管ができること。再生組織への血流確保に必要ですが、腫瘍の成長にも関わるため、制御が重要です。出典:日本再生医療学会 ↗
受容体
細胞表面の、物質(ホルモン・サイトカイン等)を受け取るタンパク質。特定の細胞にだけ働かせる標的として、薬や治療の対象になります。出典:日本再生医療学会 ↗
骨髄
骨の内部にある造血組織。血液細胞を作る工場で、造血幹細胞と間葉系幹細胞の主要な採取場所です。出典:骨髄バンク(日本骨髄バンク) ↗
臍帯(へその緒)
胎児と胎盤をつなぐ組織。間葉系幹細胞の供給源として注目され、採取が侵襲のない出生後の材料として使われます。出典:日本再生医療学会 ↗
骨
硬い結合組織。皮質骨と骨松質で構成され、造血の場(骨髄)を包み、常に作り替え(リモデリング)されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
筋肉(骨格筋)
意志で動かせる筋肉。筋衛星細胞を持ち、傷害からの修復に関わります。消耗(サルコペニア)は全身の予後に関係します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
神経
情報を電気信号で伝える組織。中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経に分かれ、中枢神経は再生が困難なため再生医療の重点対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
動脈と静脈
動脈=心臓から酸素血を運ぶ血管(壁が厚い)、静脈=心臓へ戻る血管(弁あり、圧が低い)。投与経路としての特性が異なります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
リンパ管とリンパ節
免疫細胞の通路とフィルター。リンパ液を運び、感染・腫瘍の防御拠点で、腫れ(リンパ節腫脹)は病気のサインにもなります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
脾臓
腹部左上にある免疫と血液の臓器。古い赤血球の処理や免疫細胞の備蓄に関わり、摘出後は感染に弱くなります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
肝臓
代謝・解毒・タンパク質合成の臓器。高い再生力を持つが、慢性障害が進むと肝硬変に至り、再生医療の対象になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
腎臓
血液を濾して尿を作る臓器。慢性腎臓病が進むと透析や移植が必要になり、再生医療での機能回復が研究されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
膵臓
インスリンなどのホルモンと消化酵素を出す臓器。β細胞の破壊で糖尿病になり、細胞移植による回復が研究対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
脳
中枢神経の中心。神経細胞の再生が限られるため損傷の回復が難しく、脳卒中・変性疾患への再生医療が研究されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
血液脳関門(BBB)
脳の血管を囲む選択的なバリア。有害物質を防ぐ一方、治療物質・細胞が脳に届きにくい障壁になり、突破方法が課題です。出典:日本再生医療学会 ↗
角膜
眼球前面の透明な組織。血管がなく透明性が必要で、角膜上皮の幹細胞が疲弊すると混濁・視力低下になり、上皮再生治療が実用化されています。出典:難病情報センター ↗
網膜
眼の内側の光を感じる神経組織。黄斑変性などで障害されると視力が落ち、iPS細胞由来の網膜細胞移植が臨床研究で試されています。出典:難病情報センター ↗
インスリン
血糖を下げるホルモン(膵β細胞)。不足・抵抗性で糖尿病になり、β細胞を補う細胞治療が研究対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
タンパク質
アミノ酸からなる高分子。酵素・構造材・信号物質として体を形作り・働かせる物質で、分泌タンパク質は細胞治療の作用体です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
アミノ酸
タンパク質の構成単位(20種)。体内で作れるものと食事から取る必須アミノ酸があり、培地の重要な成分です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
酵素
生体の化学反応を速めるタンパク質。消化・代謝・DNA複製などを担い、制御の壊れ方が病気に繋がります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ホルモン
内分泌腺から血中に出る情報伝達物質。少量で体の機能を調節し、過不足が病気(糖尿病・甲状腺障害等)になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
免疫グロブリン(抗体)
B細胞が作るY字型タンパク質(IgG・IgA・IgM等)。抗原に結合して無力化・排除を助け、製剤としても使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
炎症性サイトカイン
炎症を促すサイトカイン(TNF-α・IL-6等)。感染防御に必要ですが過剰・慢性化すると組織障害になり、抑制薬の標的です。出典:日本再生医療学会 ↗
グルコース(血糖)
血液のエネルギー源となる糖。インスリンで調節され、高すぎ(高血糖)は血管・神経・免疫を傷め、細胞治療の成績にも影響します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
酸素化・虚血
酸素化=組織に酸素を届けること、虚血=血流不足で酸素が届かない状態。移植細胞の生存に血流確保が重要な理由です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
粘液(ムコ)
粘膜を覆う粘着性の分泌液。気道・腸などで異物を捕らえて排除するバリアで、慢性炎症で過剰になると症状になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
染色体
DNAとタンパク質が凝縮した構造(ヒト46本)。核型解析で異常を確認し、細胞製品の品質・腫瘍化リスク評価に使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ゲノム
細胞の全遺伝情報(DNA全配列)。変異の蓄積が腫瘍や加齢に関わり、ゲノム編集の対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
mRNA
DNAの情報をタンパク質に写し取る一時的なRNA。ワクチンや一過性のタンパク質発現で利用され、細胞改変に使われることがあります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
エピジェネティクス
DNA配列を変えずに遺伝子の働きを調節する仕組み(メチル化等)。iPS細胞の初期化でも働き、老化・環境の影響を受けます。出典:日本再生医療学会 ↗
敗血症
感染への反応が全身に回り臓器を障害する重い状態。細胞治療で注意する合併症の例で、早期発見・治療が生死を分けます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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再生医療の技術16

組織工学(ティッシュエンジニアリング)
細胞・足場材料・シグナル因子を組み合わせて組織を作る技術。セルシートや軟骨再生で実用化が進み、血管や神経の確保が課題です。出典:日本再生医療学会 ↗
生体材料
体の中や組織に使う材料(人工軟骨・膜・足場等)。生体適合性・分解性・強度を設計し、細胞の足場として組織工学に使われます。出典:日本再生医療学会 ↗
スキャフォールド(足場材料)
細胞が付着して組織を形作るための足場。天然(コラーゲン等)と合成(PLA等)があり、細胞の位置・分化・血管侵入を設計します。出典:日本再生医療学会 ↗
バイオプリンティング
細胞と材料を積層して組織を立体に作る3Dプリント技術。複雑な構造の組織形成を目指す研究段階です。出典:日本再生医療学会 ↗
オルガノイド
幹細胞から立体的に作った、実際の臓器に似た小型組織。臓器そのものではありませんが、病気の仕組みや薬の試験に使われます。出典:日本再生医療学会 ↗
遺伝子治療
遺伝子やその発現を操作して病気を治療する方法。承認された製品もあり、細胞の改変(CAR-T等)やウイルスベクターで行います。出典:日本再生医療学会 ↗
ゲノム編集
DNAの特定の場所を切って改変する技術(CRISPR等)。治療研究が進む一方、生殖細胞への適用は国際的に禁止・制限されています。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
条件付き早期承認
有望な治療を、限定的なデータで早期に承認する制度。ただし有効性確認のデータ収集が条件になり、満たさなければ承認取消しもありえます。出典:PMDA ↗
GMP基準
医薬品等の品質管理基準(Good Manufacturing Practice)。細胞製品でも製造・品質の厳格な管理が求められ、施設の適合が確認されます。出典:PMDA ↗
無菌試験
細胞製品が微生物に汚染されていないか確認する検査。臨床用製品の出荷前に行われ、混入があれば使用できません。出典:PMDA ↗
核型解析(カリオタイプ)
染色体の数・形の異常を調べる検査。長期培養での変化や腫瘍化リスクの評価に、細胞製品で定期的に行われます。出典:日本再生医療学会 ↗
セルソーティング
細胞を表面の目印(マーカー)で分ける技術(FACS等)。目的の細胞だけを集め、不要な細胞(未分化など)を除く品質管理に使います。出典:日本再生医療学会 ↗
セルシート
温度応答の培養皿で、細胞をシート状にして取り出す技術。心筋・角膜上皮・食道粘膜などへの移植が実用化・研究されています。出典:日本再生医療学会 ↗
バイオリアクター
細胞・組織を大量に培養する装置。酸素・栄養・攪拌を制御し、臨床量の細胞を安定して作るために使います。出典:日本再生医療学会 ↗
iPS細胞ストック
HLA型の頻度が高いドナーの細胞で作ったiPS細胞を備蓄する仕組み(CiRAが運営)。型の合う細胞を迅速に供給して拒絶と費用を抑えます。出典:京都大学 iPS細胞研究財団 ↗
創薬への応用
患者由来のiPS細胞で病気のモデルを作り、薬の候補を試す技術。治療そのものより先に実用化が進んでいる応用です。出典:CiRA(京都大学iPS細胞研究所) ↗
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検査と診断17

血液検査
血球数・肝腎機能・炎症・腫瘍マーカーなどを測る基本検査。治療前の安全性確認と経過観察に使われ、異常は治療の可否に影響します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
画像検査
体の中を撮影して状態を確認する検査(X線・CT・MRI・エコー)。組織の形・血流・腫瘍を確認し、効果の評価にも使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
バイオマーカー
病気や状態を数値で示す指標(タンパク質・細胞数・遺伝子情報等)。診断・治療効果・経過の判定に使われ、治療の成績評価にもなります。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
生検(バイオプシー)
組織を一部取って顕微鏡で調べる検査。腫瘍の有無・組織の状態を確定する確定診断として重要です。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
感染症検査
ウイルス・細菌の有無を調べる検査(血液・咽頭等)。細胞採取・移植前に必須で、HIV・肝炎・梅毒などを確認します。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
心電図
心臓の電気活動を測る検査。リズム異常・虚血・障害のサインを確認し、心臓への治療前後で特に重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
CT・MRI
体を輪切り画像で見る検査。CTはX線で骨・出血を速く見る、MRIは磁場で軟部組織・脳・脊髄を詳しく見ます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
エコー(超音波)
超音波で組織を見る検査。リアルタイムで動き・血流が分かり、被曝がなく、筋肉・腱・関節の確認に向きます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
病理検査
採った組織を顕微鏡で調べ、細胞の形・異常を確定する検査。腫瘍の確定診断・分化程度を評価します。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
腫瘍マーカー
腫瘍が出す物質を血中で測る検査。単独で確定診断はできず、画像・病理と併せて経過や再発の目安にします。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
CRP・炎症反応
C反応性タンパク質など炎症の指標を測る検査。感染・炎症・組織障害の程度を把握し、投与後の反応監視に使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
カテーテル
血管や腔に入れる細いチューブ。細胞・造影剤の送達や検査に使い、動脈投与などの局所治療に必須の器具です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
遺伝子検査
DNAの配列や変異を調べる検査。遺伝性疾患・腫瘍の性質・適合(HLA等)の確認に使われ、結果の解釈は専門家と相談します。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
穿刺・採取
針で組織・細胞・液を取り出す手技。骨髄採取・関節穿刺・生検などがあり、細胞治療の材料採取の基本操作です。出典:骨髄バンク(日本骨髄バンク) ↗
感染症検査(ウイルス・細菌)
細胞提供者や製品について、感染の有無を確認する検査。ウイルス核酸・細菌培養などで確認し、安全な細胞を使うための品質工程です。出典:厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」 ↗
免疫染色
抗体で特定のタンパク質を染色して、細胞の種類・状態を確かめる検査。分化が目的通り進んでいるかの確認に使われます。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
PET(陽電子放出断層撮影)
放射性トレーサーで代謝の活動を画像化する検査。腫瘍の広がり・炎症部位の特定に強く、細胞の分布確認の研究にも使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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主な対象疾患(研究対象を含む)24

変形性関節症
関節の軟骨がすり減り、骨の変形・痛み・腫れが進む疾患。高齢に多く、既存治療(鎮痛・運動・置換術)の補完として細胞治療が研究されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
脊髄損傷
脊髄が傷つき運動・感覚・排尿等が失われる状態。損傷後の再生は難しく、iPS細胞由来細胞の移植などが臨床研究で試されています。出典:難病情報センター ↗
糖尿病
血糖値が高い状態が続く病気。血管・神経・腎臓を傷め、治療抵抗性の潰瘍や虚血にも関わるため、再生医療の研究対象です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
脳卒中
脳の血管が詰まる(梗塞)または破れる(出血)病気。後遺症の機能回復を目指す細胞治療が研究段階で、標準治療(再灌流・リハビリ)が中心です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
心不全
心臓のポンプ機能が落ちて全身に血を巡らせられない状態。心筋の再生を目指すiPS由来心筋シート・細胞移植の研究が進んでいます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
肝硬変
肝臓の慢性障害で線維化が進み機能が落ちた状態。門脈からの細胞投与などの研究がありますが、標準治療(原因除去・移植)が基本です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
角膜疾患
角膜の混濁・傷・幹細胞の疲弊による視力低下。角膜上皮幹細胞疲弊症への自家培養上皮移植は承認・実施されている再生医療です。出典:難病情報センター ↗
パーキンソン病
ドーパミンを出す神経が減る変性疾患。iPS細胞由来ドーパミン神経の移植が臨床研究で試されています。出典:難病情報センター ↗
白血病・リンパ腫
血液系のがん。造血幹細胞移植が既に確立された治療で、CAR-T細胞療法も承認済み。再生医療が最も実用化された領域です。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
再生不良性貧血
骨髄が血球を作れなくなる疾患。造血幹細胞移植が根治の選択肢で、免疫抑制療法と併せて標準治療です。出典:難病情報センター ↗
骨粗鬆症
骨がもろく折れやすくなる疾患。破骨細胞・骨芽細胞のバランスが崩れることが要因で、薬物治療が標準治療です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
関節リウマチ
免疫異常で関節に炎症が続き破壊が進む疾患。生物学的製剤が標準治療で、幹細胞の応用は研究段階です。出典:難病情報センター ↗
熱傷(やけど)
皮膚が熱傷された傷。表皮細胞を培養して張り替える培養皮膚移植が、広範囲熱傷で実用化されている再生医療です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
難治性潰瘍
糖尿病・血流不足などで治りにくい皮膚潰瘍。自家細胞シートやPRP等の応用が研究・実施されていますが、原因治療と創傷ケアが基本です。出典:難病情報センター ↗
心筋梗塞
心臓の血管が詰まり心筋が壊死する病気。壊死部分は再生しないため、細胞移植で機能回復を目指す研究がされています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
末梢動脈疾患
足の動脈が狭まり血流が落ちる病気。重症の虚血肢への再生治療(血管新生を促す細胞)が研究されています。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
アルツハイマー病
記憶・認知が進行性に失われる変性疾患。既存薬で進行を遅らせる段階で、細胞治療は基礎研究段階です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
黄斑変性
網膜の中心部(黄斑)が障害される疾患。iPS細胞由来網膜色素上皮の移植が臨床研究で実施されています。出典:難病情報センター ↗
腎不全
腎臓の機能が落ちた状態。透析・移植が標準治療で、腎機能の再生を目指す研究は基礎段階です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
多発性硬化症(MS)
免疫が神経のミエリンを攻撃する疾患。造血幹細胞移植によるリセットが選択肢の一つで、疾患修飾薬が標準治療です。出典:難病情報センター ↗
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
運動神経が進行性に失われる疾患。原因は不明で、iPS細胞由来細胞による治療が研究段階です。出典:難病情報センター ↗
アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア障害と炎症が繰り返す疾患。標準治療(保湿・ステロイド・生物学的製剤)が中心で、幹細胞の応用は研究段階です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
喫煙等で気道・肺胞が障害される疾患。禁煙・薬物・リハビリが標準で、間葉系幹細胞の応用は研究段階です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
角膜上皮幹細胞疲弊症
角膜を維持する幹細胞が失われ、角膜が混濁・血管化する疾患。自家培養上皮の移植が承認・実施されている再生医療です。出典:難病情報センター ↗
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薬と一般診療13

処方箋医薬品
医師の処方箋が必要な医薬品。効果とリスクを診察の上で出し、薬剤師が確認して渡されるため、自己判断での使用は不可です。出典:PMDA ↗
抗生物質
細菌を殺す・増殖を止める薬。ウイルスには効かず、適切に使わないと耐性菌が増えるため、期間・用量を守ることが重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ステロイド
強い抗炎症・免疫抑制作用を持つ副腎皮質ホルモン系薬。短期で炎症を抑えますが、長期使用は感染・骨粗鬆症・血糖への影響に注意です。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
免疫抑制薬
免疫を弱めて拒絶・炎症を抑える薬(カルシニューリン阻害剤・ステロイド等)。他家移植や自己免疫疾患で使われ、感染リスクの管理が必要です。出典:国立がん研究センター がん情報サービス ↗
抗凝固薬
血を固まりにくくする薬(ワルファリン・DOAC等)。血栓症の予防に使い、手技・採取前は出血リスクのため休薬判断が要ります。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
鎮痛薬
痛みを抑える薬(NSAIDs・アセトアミノフェン・オピオイド等)。原因の治療と併せて使い、長期使用は腎・肝・依存への配慮が必要です。出典:PMDA 副作用被害救済制度 ↗
麻酔
痛みや意識を制御する技術。局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔があり、採取・手術の痛みを和らげるため使います。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
輸血
血液成分(赤血球・血小板・血漿)を他人から入れる治療。感染症検査・型の適合・同意が前提で、拒絶・過敏反応に注意します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
外来と入院
外来=通院での診療、入院=病院に泊まる診療。細胞治療は多くが外来で行われますが、採取・観察のために入院が必要な例もあります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
紹介状
かかりつけ医が専門医へ患者の情報を渡す文書(診療情報提供書)。病歴・薬・検査を正確に伝えるため、新しい診療先で重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
再診・経過観察
治療後に定期的に状態を確認する診療。効果の評価・有害事象の早期発見・投与回数の判断に使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ワクチン
免疫に抗原を覚えさせて感染症を防ぐ製剤。接種後の免疫低下期との関係や、免疫抑制治療とのタイミング調整が必要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
抗菌・抗ウイルス薬
細菌・ウイルスを抑える薬。抗菌薬は細菌に、抗ウイルス薬はウイルスに効き、投与目的に応じて選択します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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生活と健康16

生活習慣病
食事・運動・喫煙などの習慣が関わる病気(高血圧・糖尿病・脂質異常等)。基礎の管理が治療全体の成績を左右します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
フレイル
高齢で体力・筋力・社会性が低下し、要介護に至る前段階。筋肉・栄養・運動の評価と早期の介入が予防の要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
サルコペニア
加齢で筋肉量・筋力が低下する状態。治療・回復の体力に直結するため、栄養・運動・疾患管理で対応します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ADL(日常生活動作)
食事・移動・排泄・入浴など日常動作の自立度。治療効果・介護・予後の評価指標として使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
QOL(生活の質)
身体的・心理的・社会的にどれだけ良い生活かの指標。治療効果を数値だけでなく実生活で評価する考え方です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
リハビリテーション
失われた機能の回復を訓練する療法(理学・作業・言語)。細胞治療の効果を引き出す相乗役として重要です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
運動療法
筋力・柔軟性・関節機能を回復するための運動治療。関節疾患の標準治療の一つで、細胞治療の前後でも基礎になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
栄養状態
タンパク質・ビタミン・エネルギーの摂取・吸収の状態。傷の治り・免疫・筋肉に直結するため、治療効果の土台になります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
睡眠
回復・免疫・ホルモン調節に欠かせない休息。睡眠不足は炎症を高め治療の回復を遅らせるため、良い睡眠も治療の一部です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
喫煙
血管・免疫・創傷治癒を害する最大の習慣リスク。治療効果を下げ合併症を増やすため、禁煙は治療の前提として勧められます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
肥満
体重が過剰で健康リスクが上がる状態。関節負荷・慢性炎症・糖尿病に関係し、再生医療を含む治療結果にも影響します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
慢性炎症
持続する低レベルの炎症。動脈硬化・がん・老化に関わるとされ、食事・運動・禁煙が対策の基礎です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
基礎疾患
元からある病気(高血圧・糖尿病・腎疾患等)。治療の可否・リスク・併用薬を左右するため、細胞治療でも必ず確認します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
介護
日常生活に支援が必要な状態のケア。ADL評価・介護保険・環境整備に関わり、治療後の回復支援にも繋がります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
健診・検診
病気の早期発見を目的に行う集団・個別の検査(がん検診・人間ドック等)。異常の早期発見で治療の選択肢を広げます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
メタボリックシンドローム
腹囲・血圧・血糖・脂質の複合的な高値状態。動脈硬化の強いリスクで、生活改善が治療の基礎です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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皮膚・美容の言葉10

ヒアルロン酸
水分を多く保持する多糖類。皮膚・関節液の成分で、注射剤や化粧品に使われます。体内では分解されるため効果は一時的です。出典:日本再生医療学会 ↗
エラスチン
伸縮性を持つ繊維タンパク質。皮膚・血管・肺にあり、加齢で減るため弾力低下に関係します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
角質層
表皮の最外層で、バリアとなる死んだ角化細胞の層。水分・異物の透過を防ぎ、ターンオーバーで作り替えられます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
メラニン
皮膚・毛髪の色素。紫外線からDNAを守る一方、過剰・不均一な沈着がシミ・くすみになります。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
ターンオーバー
表皮細胞が生まれて角化・剥がれる周期(健康で約28日)。乱れると角質の厚さ・乾燥・シミに関係します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
紫外線(UV)
太陽光のエネルギー線。角質を厚く・メラニンを増やし、長期的には光老化・皮膚がんのリスクになるため防御が要されます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
光老化
紫外線で皮膚が進行性に老化する変化。シワ・シミ・たるみの主因で、UV防御が最も確かな対策です。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
抗酸化
酸化ストレス(活性酸素)を抑える働き。体内の抗酸化系・食事の抗酸化物質を指し、「アンチエイジング」の文脈で使われます。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
保湿
皮膚の水分を保つケア。バリア機能を維持して乾燥・炎症を防ぎ、皮膚科・美容で最も基礎的なケアです。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
皮脂
皮脂腺から出る油分。皮膚表面のバリアと毛髪の潤いに関わり、過剰はニキビ・脂漏性皮膚炎に関係します。出典:厚生労働省 e-ヘルスネット ↗
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用語の意味は文脈で変わることがあります。治療の説明で分からない言葉があれば、その場で医療者に確認しましょう。